増加傾向の潜在介護士に焦点を当てる

近年、潜在介護士が増加傾向にあり、そのほとんどが子育て中の人です。
その背景には、介護の仕事と子育ての両立は困難であるというイメージがついていることが挙げられます。
育児と介護職を両立させにくい要因は、介護の仕事をしながら育児もこなすとなると、介護と育児のダブルワークに近い形で激務になるためです。
介護職は高齢者の生活介助が一般的で、家に帰ると子どもの生活介助が必要となり、よほど人の世話が好きだったり体力に自信がない限り継続は困難でしょう。

体力面だけでなく精神的に負担がかかってしまうことも、介護職の大変なところです。
介護の仕事では高齢者を相手にすることが多く、リハビリを継続しても体力が衰えていく様子を目の当たりにすることも多いです。
人の生と死の狭間に立たされ、メンタル的にダメージを受ける介護職も少なくありません。
そして、医療の現場では夜勤があることも多く、人手不足のために思うように休みを確保できないことも多々あります。
こうした環境は、育児との両立を目指す介護職にとって、身体的負担だけでなく精神的にも大きな負担につながってしまいます。

このような中でも子育てと介護の仕事を両立する方法は、転職によって自分に合った職場探しをすることが挙げられます。
職場をデイサービスなどの施設に絞って日勤のみの仕事を探したり、施設内保育所がある施設を選んだりと、子育てしやすい条件のそろった職場を探すことが得策です。
無理なく働ける職場を選ぶことも、育児をしながら介護職を続けていくためのポイントです。